Kaira Looro 人道支援団体であるBalouo Saloが主催する非営利建築イベントで、主に学生、若手の建築家、エンジニアやデザイナーを対象としています。 コンペティションの名称は、マンディンガ語に由来します。マンディンガは、セネガル、ガンビア、ギニア、マリに広く分布する民族です。その意味は「平和の建設」または「平和のための建築」であり、言うなれば、平和に満ちた支援的環境の構築を目的としたアプローチという事になります。 このイベントの目的は、国際社会における人道的課題への認識を高めると同時に、収益が寄付されて慈善プロジェクトが構築されるよう資金を増やすことにあります。 本コンペティションの目的は、才能ある若手の建築家に、国際的知名度とキャリア開発の機会を提供することでもあります。 本コンペティションは、持続可能なアプローチを促進し、気候変動と人道的危機に対する具体的な答えを提供しうる建築の追究を奨励しています。 最優秀の設計は、Baloulo Saloが利益を享受する側に立って技術的・人道的・経済的な実現性を検証し、慈善プロジェクトとして評価され条件を満たす場合は建設されます。 当団体は、その後、設計をより実現可能なものにするために変更する権利を有し、またいかなるケースにおいてもチームメンバーが建築コンセプトの作成者であることを認識しながら優勝者を関わらせます。設計が当団体の基準と合致しない場合は、その他の受賞設計が建設されることがあります。 建設費は、コンペティションの収益から共同出資されます。登録料が慈善寄付となるのはこの理由によります。 すべての受賞プロジェクトは、Balouo Saloに無償で寄贈されるものとし、当団体がこれを、アフリカの農村コミュニティの開発に従事する他の組織、パートナー機関または省庁に建設、シェア、または寄付することもあります。 本コンペティションは非営利目的であり、収益はすべて慈善活動に寄付されます。
Balouo Saloは、開発途上国の農村コミュニティにおいて生活の質を向上させるための慈善プロジェクトを築き上げることを目的とした人道支援団体です。
「Balouo Salo」という言葉は、組織が運営されている地域の主要民族グループの言語であるマンディンカ語によるもので、セネガル南部の地方の村長によって選ばれました。「生命の架け橋」を意味します。
セネガル南部で実施された最も意義あるプロジェクトのいくつかに下記のようなものがあります。
- 乳幼児死亡率を減らすため、浄水滅菌施設を備えた太陽発電源の井戸を建設 (サンバクンダ、サヌーフィリ、バゲーレの各村にて)。
- 8万人の食料供給と生計を支援するため、1万ヘクタールの水田再開発のための貯水池を設計(タナフ渓谷)
- 持続可能な発展の要因としての文化遺産の保護と教育的活動を奨励するための多目的文化センターの建設(タナフ)
- 女性の解放と機会均等を推進するためのウィメンズハウスの建設 (カイラ・ルーロ2022年の最優秀建築設計プロジェクト)
すべてのプロジェクトは利益を享受するコミュニティの直接の関与によって建設され、 自分達のものという意識と自給自足を促進します。また、「カイラ・ルーロ」を含む民間からの寄付と資金調達イベントによって全てまかなわれています。
www.balouosalo.com